相撲部屋の女将さん(おかみさん)|仕事と役割、旅館の女将との違い

相撲部屋のおかみさんの仕事を紹介する記事のアイキャッチ。和室の座卓に置かれた帳面と湯呑み、着物の手元

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大相撲の中継や特集で「おかみさん」という言葉を耳にして、『相撲部屋の女将さんって、何をしている人なんだろう』と気になった方も多いはずです。

結論から言うと、相撲部屋のおかみさんは師匠の夫人として、お金の管理や後援者とのお付き合い、力士たちの母親役まで担う、部屋の裏方の中心です。

この記事を読めば、おかみさんの仕事の中身と、旅館の女将との共通点や違いが分かります。

目次

相撲部屋のおかみさんとは?

先に結論

相撲部屋のおかみさんは、部屋を率いる師匠の夫人のことです。表に出る機会は多くありませんが、部屋の暮らしと運営を裏から支える「最大の裏方」と紹介されています。

まずは相撲部屋そのものから見ておきましょう。辞書では、相撲部屋は大相撲の年寄が経営する力士の養成所と説明されています。

力士はみな、どこかの部屋に所属しています。部屋は、稽古をする場所であると同時に、力士たちが寝起きをともにする暮らしの場でもあるんですよね。

「おかみさん」と呼ばれる理由

「おかみさん」は、もともと他人の妻をいう言葉です。辞書には、かつて商人や職人の妻に使ったとも書かれています。

相撲部屋でも、師匠の夫人を親しみと敬意を込めて「おかみさん」と呼びます。旅館の女将と同じ「おかみ」ですが、旅館の女主人を指す使い方とは少し入り口が違うんです。

呼び名辞書での主な意味相撲部屋での使われ方
おかみさん他人の妻。かつては商人・職人の妻師匠の夫人への呼び名
女将旅館・料理屋などの女主人文章で「相撲部屋の女将」と書かれることがある
師匠・親方部屋を経営する年寄力士を育て、部屋を率いる立場

「女将さん」「おかみさん」の呼び方の違いは、女将さんとはでくわしく紹介しています。

公式の決まりがある立場ではない

『おかみさんって、相撲協会の役職なの?』と思う方もいるかもしれません。日本相撲協会の公式サイトでは、おかみさんの役割を説明した記載は見当たりませんでした。

おかみさんの仕事は、報道や解説で紹介されている範囲で知られているものです。部屋ごとにかかわり方が違うと考えておくのが自然ですよ。

おかみさんの仕事を3つに分けて見る

先に結論

おかみさんの仕事は「力士の生活」「部屋の運営」「後援者や地域とのつながり」の3つに分けると分かりやすくなります。どれも、師匠と力士が稽古に打ち込めるようにするための仕事です。

相撲部屋の制度を取り上げた記事では、おかみさんの役目として、金銭面の管理、激励会などのパーティーの手配、後援者との付き合い、全力士の母親役やしつけ役が挙げられています。

これを3つの場面に分けて、旅館の女将の仕事と並べてみました。

場面相撲部屋のおかみさん旅館の女将
力士・従業員の生活力士たちの母親役・しつけ役仲居など従業員をまとめ、育てる
部屋・宿の運営金銭面の管理宿の経営や帳場の管理にかかわる
外とのつながり激励会などの手配、後援者との付き合いお客様や地域、取引先とのお付き合い
相撲部屋のおかみさんの仕事を、力士の生活・部屋の運営・後援者とのつながりの3つに分け、旅館の女将と並べた図解

力士の生活を支える

部屋には、まだ若い力士も入門してきます。おかみさんは、そうした力士たちの母親役やしつけ役も務めると紹介されています。

親元を離れて暮らす力士にとって、身近に相談できる大人がいるのは心強いですよね。稽古場の外で力士たちを見守る、家族のような存在といえます。

部屋の運営を支える

部屋の金銭面の管理も、おかみさんの役目として挙げられています。大勢の力士が暮らす部屋では、日々の生活にかかわるお金の出入りも少なくありません。

旅館でいえば、帳場で売上や支払いを見ている仕事に近いイメージです。表からは見えにくいものの、部屋が続いていくための大事な仕事なんです。

後援者や地域とのつながりを支える

激励会などのパーティーの手配や、後援者とのお付き合いも、おかみさんの仕事です。部屋は、応援してくれる人たちとのつながりに支えられています。

会の段取りを整え、来てくれた方一人ひとりにお礼を伝える。そんな場面を思い浮かべると、旅館の女将がお客様を迎える姿と重なって見えませんか。

『裏方なのに、人前に立つ仕事も多いんだ』と意外に感じた方もいるかもしれません。外の人と部屋をつなぐ窓口の役目も、おかみさんの大事な仕事なんです。

補足

ここで紹介した仕事は、報道で紹介されている範囲のものです。おかみさんが実際にどこまで担うかは、部屋の規模や師匠の考え方によって違うと考えておきましょう。

旅館の女将との共通点と違い

先に結論

相撲部屋のおかみさんと旅館の女将は、どちらも「大勢の人が気持ちよく過ごせるよう、裏で全体を見ている人」という点がよく似ています。違うのは、支える相手と、立場の決まり方です。

ここは少し観点を変えて、2つの「おかみ」を比べてみます。『同じ呼び名だから、仕事も似ているのかな』と思った方もいますよね。

共通しているところ
  • 大勢の人の暮らしや居心地に目を配る
  • お金の管理など、表に出にくい仕事を担う
  • 外の人とのお付き合いで、場の顔になる
違うところ
  • おかみさんが支えるのは力士、女将がもてなすのは宿泊のお客様
  • おかみさんは師匠の夫人という立場、女将は宿の女主人という立場
  • おかみさんは部屋の内側、女将は宿の表にも立つ
相撲部屋のおかみさんと旅館の女将の共通点と違いをまとめた図解

支える相手が違う

旅館の女将がまず向き合うのは、泊まりに来るお客様です。お出迎えや客室へのご挨拶など、お客様の前に立つ場面が多くあります。

一方、相撲部屋のおかみさんが日々向き合うのは、部屋で暮らす力士たちです。後援者とのお付き合いはあっても、お客様を迎える商売とは仕事の軸が違うんです。

立場の決まり方が違う

旅館の女将は、旅館や料理屋の女主人を指す言葉です。今は、女将を置かない宿や、男性の経営者が接客の中心に立つ宿もあります。

相撲部屋のおかみさんは、師匠の夫人という立場からそう呼ばれます。旅館の女将の仕事全体は、女将とはで紹介しています。

師匠とおかみさんの関係を「対になる呼び名」として見た話は、女将の対義語・男性版でも取り上げています。

後援会の集まりや部屋を訪ねる時の挨拶

先に結論

後援会の集まりなどでおかみさんと話す機会があれば、「おかみさん」と呼びかけて、ひと言のお礼や応援の気持ちを伝えれば十分です。

相撲を応援していると、激励会や後援会の集まりで、おかみさんと顔を合わせることもあるかもしれません。『どう声をかければ失礼にならないの?』と迷いますよね。

場面声のかけ方の例
集まりの受付で「本日はお招きいただき、ありがとうございます」
おかみさんに挨拶する「おかみさん、いつも力士の皆さんを応援しています」
料理や会場のお礼「すてきな会を用意していただき、ありがとうございました」
帰る時「次の場所も楽しみにしています。どうぞお元気で」

例えば、こんなやり取りになります。

「おかみさん、今日はありがとうございました。これからも応援しています」
「ありがとうございます。皆さんの応援が、力士たちの励みになっています」

手紙や一筆箋に添えるひと言

お祝いの品を送ったり、会のお礼を伝えたりする時は、短い手紙を添えると気持ちが伝わりやすくなります。一筆箋は、短い文章を書き送るための小型の便箋です。

送る場面添えるひと言の例
激励会のお礼「先日は心のこもった会にお招きいただき、ありがとうございました」
季節の便り「寒さが厳しくなってまいりました。皆様どうぞお健やかにお過ごしください」
応援の気持ち「これからも部屋の皆様のご活躍を楽しみにしております」
品物を送る時「ささやかですが、皆様で召し上がっていただければ幸いです」

『おかみさん宛てにしていいのか、師匠宛てにするべきか』と迷う時は、師匠とおかみさんの連名にしておくと落ち着きます。宛名の書き方そのものは、女将さんの呼び方の記事も参考にしてみてください。

気をつけたいこと

部屋の見学や、稽古場への立ち入りができるかは、部屋ごとに考え方が違います。訪ねたい時は、部屋や後援会の案内を確かめ、案内がない時は無理に訪ねないようにしましょう。

相撲部屋の女将さんについてよくある相談

先に結論

相撲部屋のおかみさんについては、部屋の仕組みや女性のかかわり方を知りたいという相談が多く寄せられています。分からないことは、公式の情報で確かめるのが確実です。

Yahoo!知恵袋に寄せられた相撲部屋の女将さんについての相談から、閲覧の多いものを3つ選んで、要点をまとめてお答えします。

相談1:相撲部屋にはみんな女将さんがいるイメージ。独身の力士は親方になれないの?

相撲部屋にはどこにもおかみさんがいるように見えるが、結婚していない力士は親方になれないのか、という相談です。

辞書では、相撲部屋は年寄が経営する養成所と説明されていて、師匠の結婚を条件とする記載はありません。親方になるための条件は、この記事で調べた範囲では確かめられませんでした。

部屋を持つ条件が気になる時は、日本相撲協会など公式の情報で確かめるのが確実です。

相談2:相撲部屋には、女将さんしか女性は入れない?お手伝いをしてみたい

相撲部屋に入ってお手伝いをしたいが、女将さん以外の女性は部屋に入れないのか、という相談です。

部屋で誰がどんな形で働いているかは、公表されている情報からは分かりにくいところです。お手伝いや見学を受け入れているかも、部屋ごとに違います。

応援の気持ちを形にしたいなら、後援会に入ったり、部屋や後援会が案内している催しに参加したりする方法もありますよ。

相談3:女将さんは料理をする?それとも力士に任せる?

相撲部屋の女将さんは、自分で料理の準備をするのか、力士たちに任せるのか、どちらが多いのか知りたい、という相談です。

食事の準備を誰がどう分担しているかは、部屋によって違います。おかみさんの役目として紹介されているのは、金銭面の管理やパーティーの手配、後援者とのお付き合い、母親役などです。

料理を作るかどうかより、力士たちの暮らし全体に目を配る立場と考えると分かりやすいですね。

旅館の仕事に興味が出てきたら

大勢の人の暮らしや居心地を支える仕事に、魅力を感じた方もいるかもしれません。女将の仕事に興味が出て、まず旅館で働いてみたくなった時は、宿泊業界の仕事を探せる相談先を使う方法もあります。

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よくある質問

相撲部屋のおかみさんとは誰のことですか?

相撲部屋を率いる師匠の夫人のことです。部屋の金銭面の管理や後援者とのお付き合い、力士たちの母親役などを担う裏方の中心と紹介されています。

相撲部屋の女将さんは何をしていますか?

報道では、金銭面の管理、激励会などのパーティーの手配、後援者との付き合い、全力士の母親役・しつけ役が挙げられています。どこまで担うかは部屋によって違います。

相撲部屋のおかみさんと旅館の女将は同じものですか?

同じ「おかみ」でも立場が違います。旅館の女将は宿の女主人、相撲部屋のおかみさんは師匠の夫人です。大勢の人を裏で支える点はよく似ています。

相撲部屋のおかみさんになるのに資格や条件はありますか?

おかみさんは、師匠の夫人という立場からそう呼ばれています。資格や条件を定めた公式の記載は、この記事で調べた範囲では見当たりませんでした。

おかみさんに声をかける時は何と呼べばいいですか?

「おかみさん」と呼びかければ大丈夫です。手紙を書く時の宛名の考え方は、女将さんの呼び方を紹介した記事も参考にしてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 相撲部屋は大相撲の年寄が経営する力士の養成所で、おかみさんは師匠の夫人
  • おかみさんの仕事は、力士の生活・部屋の運営・後援者とのつながりの3つに分けると分かりやすい
  • 旅館の女将とは、裏で全体を見ている点が共通し、支える相手と立場が違う
  • 部屋の仕組みや見学のことは、部屋や公式の案内で確かめる
女将ガイド

女将ガイド 編集部

旅館の女将・若女将の仕事と役割、女将になるまでの道のり、着物や立ち居振る舞い、旅館のしきたりとおもてなし、旅館・料亭で働く方法までを、やさしく整理している情報サイトです。 公式サイト

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