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外国人のお客様を迎える時や、英語の名刺を作る時に『女将って英語で何て言えばいいの?』と手が止まった方も多いはずです。
結論から言うと、辞書に載っている女将の英語は landlady や proprietress です。ただ、ぴったり同じ意味の言葉はないので、旅館では「okami」に短い説明を添えて伝えるのがいちばん伝わりやすいんです。
この記事を読めば、訳語の選び方と、玄関や客室でそのまま使える英語の自己紹介が分かります。
女将は英語で何という?辞書に載っている訳語
和英辞典には landlady・proprietress・hostess などが載っています。宿屋の女将なら landlady、経営者の意味を出すなら proprietress が使いやすい訳語です。
女将の英語を和英辞典で引くと、いくつもの言葉が出てきますよね。どれを使えばいいのか迷うのも無理はありません。
研究社の新和英中辞典では、宿屋の女将は「the landlady」、料亭の女将は「the hostess」「the proprietress(経営者)」と分けて載っています。
辞書に載る訳語とニュアンスの違い
| 訳語 | 載っている辞書 | 伝わりやすいこと |
|---|---|---|
| landlady | 研究社 新和英中辞典・JMdict・JST科学技術用語日英対訳辞書 | 宿や下宿を切り盛りする女性 |
| proprietress | 研究社 新和英中辞典・JMdict | 店や宿の持ち主・経営者である女性 |
| hostess | 研究社 新和英中辞典・JMdict | お客様をもてなす役の女性 |
| female innkeeper | JMdict | 宿を営む女性 |
| proprietress of a traditional Japanese inn | JMdict | 日本の伝統的な宿の女主人 |
JMdict では「proprietress (of a traditional Japanese inn, restaurant, or shop)」と、日本の伝統的な宿や料理店の女主人だと説明つきで載っています。いちばん意味に近いのは、この説明つきの形です。
研究社の新和英中辞典では、madam は別の種類のお店の女将の訳として載っています。旅館の女将の訳に使うと誤解されることもあるので、避けておきましょう。
hostess や mistress は説明を添えて
hostess は「もてなす人」という意味ですが、場面によっては別のお店の接客を思い浮かべる人もいます。mistress も辞書には載っていますが、ほかの意味でとられることがある言葉です。
単語だけで済ませず、「at our ryokan」のように宿の話だと分かる言葉を添えると安心ですよ。
訳語をそのまま使う場面と「okami+ひと言説明」で伝える場面
ここが一番大事なところです。女将の英語は、場面によって「訳語を使う」か「okami に説明を添える」かを分けると迷いません。
- 名刺の肩書きなど、短く書きたい時
- 予約メールの署名など、文字で残す時
- 相手が日本の旅館に慣れていない時の最初のひと言
- 玄関や客室で、自分の口から名乗る時
- ホームページの宿の紹介文
- 旅館の文化に興味を持っているお客様と話す時
okami は日本語のまま伝えて、そのあとに短く説明を足す方法です。例えばこんな言い方になります。
I’m the okami here. Okami means the landlady who takes care of guests at a ryokan.
(私はこちらの女将です。女将とは、旅館でお客様のお世話をまとめる女主人のことです)
どちらを使うか迷った時の目安
| 伝える場面 | おすすめの書き方 | 理由 |
|---|---|---|
| 英語の名刺 | Okami (Proprietress) | 日本語の呼び名と意味の両方が伝わる |
| メールの署名 | 〇〇, Okami / Landlady | 短く、立場がひと目で分かる |
| 口頭の自己紹介 | I’m the okami. 〜means… | 会話のきっかけにもなる |
| 宿の紹介文 | Our okami welcomes you… | 旅館らしさを伝えられる |

日本旅館協会の英語サイトでも、旅館の魅力として「おもてなし(Japanese-style hospitality)」が紹介されています。日本語の言葉に英語の説明を添える形は、旅館を紹介する時によく合うんです。
女将さん・若女将・旅館の女将を英語で言う時
『女将さん、と呼びかける時は?』『若女将はどうなるの?』と、呼び名ごとに知りたい方もいますよね。辞書にある訳語をもとに並べてみました。
| 日本語 | 辞書にある英語 | 使い方の例 |
|---|---|---|
| 旅館の女将 | landlady/proprietress of a traditional Japanese inn | She is the landlady of this ryokan. |
| 女将さん(呼びかけ) | madam/ma’am(研究社の「おかみさん」の呼びかけ) | Excuse me, ma’am. |
| 女将さん(立場) | proprietress/landlady/hostess(JMdict) | The okami-san will greet you soon. |
| 若女将 | proprietress-to-be of a Japanese inn or restaurant(JMdict) | I’m the young okami, learning from our okami. |
| 仲居 | waitress/hostess(研究社・JMdict) | Our room attendant will serve dinner. |
女将さんの英語は「呼びかけ」と「立場」で別もの
女将さんを英語で言う時は、声をかけるのか、立場を説明するのかで言葉が変わります。
お客様が呼びかけるなら、研究社の辞書にある ma’am のような言い方が自然です。宿の人が「女将さんがご挨拶にまいります」と伝える時は、okami-san のまま言って説明を添えるほうが伝わりますよ。
若女将の英語は説明で伝える
若女将の英語は、JMdict に「proprietress-to-be(次の女主人になる人)」と載っています。ただ、そのまま言うと少し硬い印象です。
会話では「I’m the young okami. I’ll take over this ryokan in the future.」のように、継ぐ予定だと文で伝えると分かりやすくなります。若女将という立場そのものは若女将とは?で紹介しています。
場面別・女将の自己紹介の英語例文
ここからは、実際に外国人のお客様を迎える場面で使える例文です。長い英語を覚える必要はありません。
ひと言とジェスチャーで十分伝わります。
最初に名前と立場、次にひと言の歓迎、困った時の声かけ。この3つがあれば、女将の挨拶としては十分です。
| 場面 | 英語の例文 | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| 玄関でのお出迎え | Welcome to our ryokan. I’m 〇〇, the okami. | ようこそお越しくださいました。女将の〇〇です |
| 客室でのご挨拶 | Please make yourself at home. | どうぞおくつろぎください |
| 困りごとを聞く | If you need anything, please call the front desk. | 何かございましたら帳場までお知らせください |
| 夕食の前 | Dinner will be served in your room. | 夕食はお部屋へお持ちします |
| お見送り | Thank you for staying with us. Have a safe trip. | ご宿泊ありがとうございました。お気をつけて |
| 再訪のお願い | We hope to see you again. | またのお越しをお待ちしております |

日本語での挨拶の言葉は女将の挨拶に場面別でまとめています。日本語の挨拶を短く英語に置きかえる、と考えると覚えやすいですよ。
「okami」を聞き返された時の説明
『okami って何?』と聞き返されることもありますよね。そんな時は、次のように短く答えてみてください。
「What does okami mean?」
「It means the landlady of a ryokan. I take care of our guests and staff.」
- 宿の女主人であること(landlady/proprietress)
- お客様のお世話をまとめていること
- わからないことは何でも聞いてほしいこと
外国人のお客様を迎える準備全体は、旅館の外国人のお客様への対応でくわしく紹介しています。
女将の英語でよくある相談
Yahoo!知恵袋にも、女将の英語についての相談が寄せられています。閲覧の多い相談から3つを選んで、要点をまとめてお答えしますね。
名刺に若女将という肩書きを英語で入れたいけれど、どう訳せばいいか、という相談です。
名刺なら「Young Okami」や「Okami (Proprietress-to-be)」のように、日本語の呼び名に英語を添える形がおすすめです。辞書の proprietress-to-be だけだと、立場が硬く伝わることがあります。
裏面に「next okami of 〇〇 ryokan」のように一文添えておくと、受け取った方との話のきっかけにもなりますよ。
旅館の女将さんを英語で言いたい。辞書では landlady や hostess と出てくるが、Japanese style hotel hostess のような言い方でいいのか、という相談です。
landlady は辞書にある訳語なので、使って問題ありません。ただ hostess は場面によって別の印象を持たれることがあるので、旅館なら landlady か proprietress を選ぶほうが安心です。
Japanese style hotel でも意味は通じます。ただ、「landlady of a ryokan, a traditional Japanese inn」のように ryokan という言葉に説明を足すと、旅館らしさも一緒に伝わりますよ。
和食のお店の名刺を英語で作ることになり、大将と女将さんをどう訳せばいいか困っている、という相談です。
女将さんは、料理店なら研究社の辞書にある proprietress や hostess が使えます。大将のほうは、店主として owner、料理人の長として chef などで立場を伝える方法があります。
大将と女将の関係は女将の対義語・男性版は?で紹介しています。名刺なら「Okami / Proprietress」「Taisho / Owner Chef」のように、日本語の呼び名を残すと雰囲気も伝わりますよ。
旅館の仕事に興味が出てきたら
英語での挨拶を考えているうちに、外国人のお客様を迎える旅館の仕事そのものに興味が出てきた方もいるかもしれません。女将の仕事に興味が出て、まず旅館で働いてみたくなった時は、宿泊業界の仕事を探す相談先を使う方法もあります。
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よくある質問
女将は英語で何と言いますか?
辞書には landlady・proprietress・hostess などが載っています。旅館の女将なら landlady、経営者という意味を出すなら proprietress が使いやすい訳語です。
女将さんは英語でどう呼びかければいいですか?
呼びかけなら ma’am のような言い方が自然です。立場を説明する時は okami-san のまま言って、宿の女主人だと説明を添えると伝わります。
若女将は英語で何と言いますか?
辞書には proprietress-to-be of a Japanese inn or restaurant と載っています。会話や名刺では Young Okami のように呼び名に英語を添える形も分かりやすいです。
女将の英語に madam を使ってもいいですか?
避けたほうが安心です。和英辞典では madam を別の種類のお店の女将の訳として載せているため、旅館の女将の訳には向きません。
まとめ
- 女将の英語は landlady・proprietress が使いやすい訳語
- madam は別の意味の訳として載っているので旅館では使わない
- 名刺や署名は訳語、口頭や宿の紹介は okami に説明を添える
- 若女将は proprietress-to-be、会話なら Young Okami と添える形も
- 外国人のお客様へは、名前と立場、歓迎のひと言、困った時の声かけで十分





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