旅館の選び方|女将のいる宿を選ぶポイントと予約前の確認

旅館の選び方を紹介する記事のアイキャッチ。旅館の玄関と奥に見える畳の客室

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旅館を探し始めたものの、写真はどこもすてきで決めきれない。『結局、何を基準に選べばいいの?』と手が止まっている方も多いはずです。

結論から言うと、旅館の選び方は「誰と何のために泊まるか」を先に決めて、食事・客室・接客の距離感を合わせていくのがいちばんの近道です。

この記事を読めば、自分に合う宿の選び方と、女将のいる宿を探すヒント、予約前に宿へ確かめたいことが分かります。

目次

旅館の選び方は「目的」から決めるといい

先に結論

旅館選びで迷う時は、宿の比較より先に「今回の旅で何をいちばん楽しみたいか」を1つ決めてみてください。目的が決まると、食事の形や客室の条件が自然に絞れてきます。

旅館は、ホテルなどに対して和風の宿をいう言葉だと辞書でも説明されています。同じ旅館でも、街なかの宿と温泉地の宿では過ごし方がずいぶん違うんですよね。

例えば、記念日の旅と家族旅行では、うれしい宿の条件が変わります。先に目的を言葉にしておくと、迷いがぐっと減りますよ。

目的別に、優先したいことを並べてみる

旅の目的優先したいこと後回しでもいいこと
記念日・お祝い落ち着いて食事ができる場所、お願いへの対応館内の遊び場や大きなロビー
家族旅行部屋の広さ、子どもの食事、お風呂の入りやすさ静かさを売りにした離れ
ひとり旅ひとり泊の受け入れ、食事の場所、移動のしやすさ大人数向けの宴会場
温泉をゆっくり楽しむ大浴場や貸切風呂、入れる時間観光地からの近さ
観光の拠点駅や観光地からの近さ、素泊りが選べるか食事の品数

街なかの旅館と温泉地の旅館

旅館は立地によって、市街地の旅館と観光地の旅館に大きく分けられると百科事典でも説明されています。観光地の旅館は、さらに温泉旅館と観光旅館に分けられます。

街なかの旅館は、出張や観光の拠点として泊まるのに便利です。温泉地の旅館は、お風呂や食事を楽しみながら、宿の中でゆっくり過ごす旅に向いています。

『温泉に入りたいけれど、観光もたくさんしたい』という時は、どちらを優先するかで選ぶ宿が変わりますよね。迷ったら、旅の日程のうち宿で過ごす時間がどれくらいあるかを考えてみてください。

記念日の予約で宿にお願いする時の伝え方は、記念日の旅館の予約で例文と一緒に紹介しています。

食事・客室・接客の距離感、4つの軸で宿を比べる

先に結論

目的が決まったら、「食事の形」「客室」「接客の距離感」の3つを順に見ていきます。目的と合わせた4つの軸で比べると、写真の印象だけで選ばずにすみます。

『どの宿もよさそうで決められない』という時ほど、比べる軸を決めておくのが大事なんです。ここが宿選びのいちばんのポイントですよ。

旅館選びを、目的・食事の形・客室・接客の距離感の4つの軸に分けた図解

食事の形で選ぶ

旅館は「1泊2食」の料金が一般的で、食事を含まない泊まり方は「素泊り」と呼ばれます。どこで食べるかによっても、過ごし方が変わります。

食事の形向いている人確かめたいこと
部屋食小さな子ども連れ、人目を気にせず食べたい人配膳の時間と、片付けの時間
食事処・個室落ち着いて食べたいけれど、客室は散らかしたくない人個室か、仕切りのある席か
宴会場グループや法事など大人数の集まり貸切にできるか、席の決め方
素泊り外の店で食べたい人、到着が遅い人近くに食事のできる店があるか

部屋食の段取りについては、旅館の部屋食でくわしく紹介しています。

客室で選ぶ

客室は、和室か和洋室か、露天風呂がついているかで選ぶ方が多いですよね。年配の家族と行くなら、布団よりベッドのほうが楽な場合もあります。

客室を選ぶ時に見たいこと
  • 和室・和洋室・洋室のどれか
  • 寝具が布団かベッドか
  • 客室にお風呂や露天風呂があるか
  • 大浴場や食事処までの距離と、段差の有無

接客の距離感で選ぶ

旅館選びで意外と見落としやすいのが、宿の人との距離感です。ずっと話しかけてほしい人もいれば、そっとしておいてほしい人もいますよね。

接客が手厚い宿が向く人
  • 宿の人と話すのを楽しみたい
  • 土地のことや料理の説明を聞きたい
  • お願いごとをこまめに相談したい
距離を置いた宿が向く人
  • 客室で静かに過ごしたい
  • 自分のペースで食事やお風呂を楽しみたい
  • 声をかけられると気をつかってしまう

どちらがよいということではありません。自分の好みに合う距離感の宿を選べば、滞在がぐっと楽になりますよ。

希望の距離感は、予約の時にひと言添えておくと宿にも伝わります。例えばこんな言い方です。

希望伝え方の例
静かに過ごしたい「今回はふたりでゆっくりしたいので、お声がけは最小限で大丈夫です」
話を聞きたい「この土地は初めてなので、おすすめの場所があれば教えてください」
食事の説明を聞きたい「料理の説明を聞くのが楽しみです」

女将のいる宿はどう探す?見分けるヒント

先に結論

女将がいるかどうかは、宿のホームページの挨拶文や館内の案内に表れることが多いです。分からない時は、予約の電話で聞いてみてもかまいません。

『せっかくなら、女将さんが迎えてくれる宿に泊まってみたい』という方もいるはずです。女将は、旅館・料理屋などの女主人をいう言葉で、お出迎えや客室へのご挨拶に顔を出すことがあります。

ただ、今は女将を置かない宿や、男性の経営者が接客の中心に立つ宿もあります。宿の形はそれぞれなので、「女将がいる宿のほうが上」ということではないんです。

女将のいる宿を見つける手がかり

ホームページや案内で見たいところ
  • 「女将のご挨拶」「女将より」といった挨拶文があるか
  • 宿の紹介に、女将や若女将の名前と顔写真があるか
  • 宿のブログや発信で、女将が季節の便りを書いているか
  • 客室に女将からの手紙やしつらえの説明が置かれているか

ホームページの挨拶文に何が書かれているかは、旅館の女将の挨拶文も参考になります。女将という言葉そのものの意味は女将とはで紹介しています。

女将のいる宿で味わえること

女将のいる宿では、玄関でのお出迎えや、夕食の時のご挨拶があることもあります。季節の花やしつらえに、女将の好みが表れている宿も多いですよ。

例えば、こんなやり取りがあるかもしれません。

「本日はようこそお越しくださいました。お部屋の床の間には、今朝庭で摘んだ花を生けております」
「すてきですね。ゆっくりさせていただきます」

予約前に宿へ確かめたいことのチェックリスト

先に結論

予約サイトの情報だけで分からないことは、遠慮せず宿に聞いて大丈夫です。電話かメールで、1回にまとめて聞くと宿の方も答えやすくなります。

『こんなこと聞いたら面倒な客だと思われるかな』と心配になりますよね。実は、予約前に聞いてもらえるほうが、宿にとっても準備がしやすいんです。

予約前に確かめたいこと
  • チェックインとチェックアウトの時刻
  • 夕食と朝食の場所と時間
  • 苦手な食べ物や、食べられない物への対応
  • 大浴場の入浴時間と、貸切風呂の有無
  • 送迎や駐車場があるか
  • 子どもや年配の家族への配慮で頼めること

チェックインの時刻は、モデル宿泊約款でも空欄になっていて、宿ごとに決めています。「どこも同じ時刻だろう」と思い込まずに、予約の時に確かめておきましょう。

予約前に宿へ確かめたいことを、時間・食事・お風呂・送迎・家族への配慮に分けたチェックリストの図解

問い合わせの例文

聞きたいこと問い合わせの例文
食事の場所「夕食はお部屋でいただけますか。それとも食事処でしょうか」
苦手な食べ物「同行者が生の魚が苦手なのですが、別の料理に替えていただけますか」
到着の時間「到着が夕方遅くになりそうですが、夕食の時間に間に合いますか」
家族への配慮「足の弱い家族がいるので、段差の少ないお部屋はありますか」
よくある失敗

お願いごとを当日まとめて伝えると、宿が準備しきれないことがあります。食事や部屋のお願いは、予約の時か到着の数日前までに伝えておくと安心です。

公式サイトと予約サイト、どちらで確かめる?

宿の情報は、宿の公式ホームページと予約サイトの両方に載っていることが多いです。料理の写真や客室の説明は、宿が自分で書いている公式ホームページのほうが細かいこともあります。

一方で、予約サイトには泊まった人の感想が集まっています。感想は人によって受け取り方が違うので、自分の目的に近い人の声を拾うつもりで読むと参考になりますよ。

どちらにも書かれていないことは、宿に直接聞くのがいちばん確かです。

旅館での過ごし方の基本は、旅館のマナーでまとめています。旅館とホテルの違いが気になる方は、旅館とホテルの違いものぞいてみてください。

旅館選びでよくある相談

先に結論

迷った時は、何を重視するかを1つに絞ると決めやすくなります。宿の人に直接聞くのも、遠慮しなくていい方法です。

Yahoo!知恵袋に寄せられた旅館選びの相談から、旅館の選び方に近いものを3つ選んで、要点をまとめてお答えします。

相談1:温泉旅館を選ぶ時、いちばん重視するのは何?

温泉旅館に泊まる時、みんなは何をいちばん重視しているのか知りたい、という相談です。

答えは人によって本当に分かれます。料理、お風呂、客室、宿の人の対応と、重視するものが違うからこそ、宿もさまざまなんですよね。

迷ったら、前回の旅でいちばん心に残ったことを思い出してみてください。それが、あなたが重視したいことのヒントになります。

相談2:女性ひとりで温泉旅館に泊まりたい。旅慣れていないけれど、どう選ぶ?

女性ひとり旅で温泉旅館に泊まる予定だが、旅慣れておらず、どの宿を選べばいいか迷っている、という相談です。

まずは、ひとり泊を受け付けているプランがある宿から探してみましょう。食事が個室や食事処なら、周りを気にせず食べられます。

駅からの送迎があるか、到着が遅くなっても大丈夫かも、予約の前に聞いておくと安心ですよ。

相談3:お風呂に入っていたら、着物の女性が時間の終わりを知らせに来た。あれは女将?

宿の温泉に入っていたら、着物姿の女性が入浴時間の終了を伝えに来た。女将さんだったのかどうか気になった、という相談です。

着物姿で接客するのは、女将だけとは限りません。仲居さんが着物で仕事をしている宿もあります。

どちらにしても、時間を知らせるのは宿の人の大事な仕事のひとつです。入浴時間は到着した時に確かめておくと、慌てずにすみますね。

旅館の仕事に興味を持った方へ

宿選びをしているうちに、旅館の仕事そのものに興味がわいてくる方もいます。旅館で働いてみたくなった時は、宿泊業界の仕事を探せる相談先を使う方法もあります。

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よくある質問

旅館の選び方で、まず何を決めればいいですか?

誰と、何のために泊まるかを先に決めるのがおすすめです。目的が決まると、食事の形や客室の条件が絞りやすくなります。

女将のいる宿はどうやって探せばいいですか?

宿のホームページに女将の挨拶文や紹介があるかを見てみてください。分からない時は、予約の電話で聞いてもかまいません。

予約前に宿へ問い合わせるのは迷惑ではありませんか?

迷惑ではありません。食事や部屋のお願いは、早めに分かるほうが宿も準備しやすくなります。聞きたいことは1回にまとめて伝えると親切です。

家族旅行で旅館を選ぶ時のポイントは?

部屋の広さ、子ども向けの食事、お風呂の入りやすさを先に確かめましょう。部屋食や個室の食事処があると、小さな子ども連れでも気をつかわずに過ごせます。

旅館とホテルは何が違いますか?

辞書では、旅館はホテルなどに対して和風の宿をいうと説明されています。食事や客室の形、宿の人との距離感にも違いが出やすいです。

まとめ

この記事の要点
  • 旅館の選び方は「誰と何のために泊まるか」から決める
  • 目的・食事の形・客室・接客の距離感の4つの軸で比べると迷いにくい
  • 女将のいる宿は、ホームページの挨拶文や館内の案内が手がかりになる
  • チェックイン時刻や食事の場所は宿ごとに違うので、予約前に確かめる
女将ガイド

女将ガイド 編集部

旅館の女将・若女将の仕事と役割、女将になるまでの道のり、着物や立ち居振る舞い、旅館のしきたりとおもてなし、旅館・料亭で働く方法までを、やさしく整理している情報サイトです。 公式サイト

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